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>第二話/最新様式の電力ホール
電力ホールは、338m
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という広々としたステージと、補助席をあわせ1,380席の客席を有し、オーケストラボックスも完備した当時としては最大級のホールとしてスタートしました。歌舞伎、新劇、音楽会など多目的に利用できる設計がなされ、舞台装置と音響は全国的にも話題となる優れた設備を備えていました。
全国有数の設備を備え
その名を馳せた電力ホール
(電力ビル竣功記念絵葉書より)
ホールに足を踏み入れると、そこには真新しいじゅうたんが敷きつめられ、大理石の壁面と3つの西陣織どんちょうが豪華さを誇り、客席もワンフロア式の最新様式。地方の文化の発展を望む人、その芸術の発表の場を渇望していた人々にとっては待望のステージであり、音楽はもちろん、桧舞台では華やかな古典舞踊、演劇が繰り広げられ、きわめて高い評価が寄せられ、大きな反響をよびました。
じゅうたんを敷きつめ、桧舞台の芳しい香りのする格段の雰囲気をもった電力ホールは、格調高い催しをするところという評価が徐々に定着していったのです。
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